1．共用部分

室内だけでなく、エントランスやゴミ置き場などの共用部分の確認も大切です。ゴミ置き場が汚れていたり、エントランスや廊下にゴミが散乱していたり、電灯が切れたままになっているなどの管理が行き届いていない様子が見られる場合は気をつけてください。マンションの共用部分が荒れている場合は、将来的に大規模修繕などの際にトラブルが起きることが懸念されます。

2．建物のヒビや傷み

中古マンションの内覧で、室内や外観の傷み具合をチェックするときに、ヒビなどの傷みがないかどうかを確認してください。すべてのヒビが危険なわけではなく、コンクリートやモルタルの表面の幅0．3mm未満の細いヒビは気にしなくてもよいでしょう。湿度や温度の変化によって生じるもので、建物の構造に影響はありません。
しかし、大きなヒビや、ヒビ割れの部分からサビが流れ出ているような場合は注意が必要です。

3．窓からの眺望

眺望や日当たりも忘れずに確認してください。室内やバルコニーからの眺望や日当たりはもちろんですが、近隣の建物からの視線が気にならないかも重要なチェックポイントです。
また、騒音も確認しておきましょう。道路や線路が近ければ、意識して車や電車の音を聞いてみてください。内覧の際に騒音に気づかないこともありますが、実際に住み始めてから気になってしまうこともあります。騒音の感じ方は個人差が大きいので、自分で確認することが大切です。

4．防犯体制

近年ではエントランスのオートロックシステムは、標準的な設備といえるでしょう。建築当初にはオートロックがなかった築年数の古いマンションでも、大規模修繕の際に設置されることもあるようです。
しかし、オートロックがあれば安心というわけではなく、建物の裏側から侵入できる構造になってしまっている場合もあります。また、廊下などの共用部分に住人の私物が放置されていたり、駐輪所以外の場所に自転車がいくつも置いてあったり、注意を促す張り紙が多く張られているなどの特徴が見られる場合は住人のモラルが低い可能性が考えられます。モラルの低さは治安の悪さにつながるので、注意してチェックしてください。

5．周辺の環境

マンションだけでなく周辺環境もチェックが必要です。最寄り駅から物件までを実際に歩いてみて、街の雰囲気を確認してください。昼間は問題がないように見える通りでも、夕方以降人通りがなくなってしまう場合や、夜になると暗くて街灯の少なさが気になる場合もあります。可能であれば昼と夜や、平日と休日など何度か確認することがおすすめです。

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