愛知県のマンション売却相場

国土交通省「不動産取引価格情報」によると、2020年第一四半期から2020年第4四半期までで、愛知県で最も多く取引されたマンションの専有面積は71〜80平方メートルで、この場合の最高価格は6,700万円、最安価格は140万円でした。間取り別の場合、最も多く取引が行われたのが3LDKで、最高価格は1億8,000万円、最安価格は100万円です。

築年数別のマンション売却相場

築年数は、売却価格を決める大きなポイントになります。築年数に比例して価格も下がっていくのが一般的です。例えば、築年数が5年の場合は新築と変わらない状態であることが多いため、同等の価格で売買されることが少なくありません。

築年数6年目以降はゆっくりと価格が下がっていき、20年を超えると大幅な下落が見られるようになります。設備が古くなっていることに加えて、築年数25年目以降は「住宅ローン控除の対象外になる」のも価格下落の原因です。愛知県名古屋市の築年数別平均相場は、以下のとおりです。

• 築年数5年：3,610万円
• 築年数10年：2,571万円
• 築年数20年：2,552万円
• 築年数25年：1,947万円

具体例を見てみると、築年数5年目と25年目とでは価格に大きな差があることが分かり、売買において築年数は大切な要素になるといえます。

売却価格を調べる方法

マンションの売却を検討する際は、現時点でどのくらいの価値があるのか把握しておくと売却の目安を付けやすくなります。主な調べ方は、以下のとおりです。

・不動産会社のポータルサイトでリサーチする

不動産会社が運営するポータルサイトの検索欄で、売却予定のマンションと近い条件を記入すれば、大まかな相場を調べることができます。簡単に相場を調べたい場合に最適な方法です。

・不動産流通機構のサービスを利用する

国土交通大臣が指定した公益法人・不動産流通機構が提供するサービス「レインズマーケットインフォメーション」を利用する方法もあります。実際に売買された価格が記載されており、築年数や間取りなどの条件を記入することで絞り込みが可能です。

ただし、主に不動産会社が利用するサービスなので、一般の方が閲覧できるデータには限りがあります。マンション名称や住所といった詳細は見られませんが、平米単価と築年数を掛け合わせた分布などは閲覧可能です。不動産会社が運営しているポータルサイトと併せて使うことで、より正確な相場を把握しやすくなります。

・土地総合情報システムを利用する

土地総合情報システムは、国土交通省が提供するサービスです。都道府県別の地価や取引価格などをリサーチできます。不動産取引価格情報検索を使えば、地域や時期を指定して売買価格を見ることも可能です。駅からの距離など、細かな条件を指定してリサーチ結果を並び替えられるのも、嬉しいポイントとして挙げられます。

この他に、AIを用いた自動査定方法も近年は注目を集めており、多角的に価格を調べることができます。